| 癒しの環境 | ビオトープ |

医師も患者も薬さえのんでいれば、病気が治っていくと今まで思っていました。
”建物が病気を治す”と聞いたとき、”そんなばかな”と思いました。
でも患者にとって心地よい空間が、からだに悪いわけがないではありませんか?


土足のままじゅうたんへ

医院建築のマニュアルには、床は汚物の処理がしやすく掃除が簡単なリノリウムやプラスチックタイルというのが常識でした。
でもぎらぎらと光った床はいかにも滑りやすそうで、心理的に受け入れたくありませんでした。
お年よりや子供は履物の脱着時に転倒しやすいので、土足のままお入りいただこうと考えました。

そして、せめて院内で転んでもけがだけはしないようにと床は絨毯にしました。

従来の絨毯はパイル長=クッション性なので、毛足が長いと車椅子やストレッチャーが動かしにくく、そこで、パイルの下つまり絨毯の裏側にクッション材が貼ってあるものを使用しています。
これだと毛足は長くなくても十分なクッション性はあります。
掃除はセントラルクリーナーを導入し、ほこりが舞い上がらないように配慮しました。


床と壁のコントラスト

お年よりの目は多少とも白内障があり、色彩感覚は低下し、言わばモノクロ写真をみているようなものです。
床と壁のコントラストをはっきりさせることで、安心感を追求しました。壁には木製の手すりをつけ、ここが木でできていることを実感してもらえるようにしました。


照明

お年よりの白内障というのは目の前にレースのカーテンが1枚かかっているようなものです。
照明は暗く感じるけど、かといって光源は眩しく感じてしまいます。だから光源が直接見えないように、できるだけ間接照明にしました。
もうひとつ、照明には重要なはたらきがあります。人間には明るいほうへ向かっていく習性があり、それをうまく利用すると患者さんを受付→診察室→処置室→会計へと自然に誘導できるのです。
『診察室』とか『処置室』とか壁にべたべたと標識をはる必要はありません。
いくしま医院には患者さんが読まなければならない文字はほとんどありません。
受付カウンターには『受付』の文字さえありません。
なぜなら、患者さんには自然とそこが受付と分かるようになっているからです。


においのしないトイレ

『病医院というところはなんであんなにトイレくさいんだろう。』と思ったことはありませんか。
尿の検査をしたり、点滴のあとに排尿したりと尿が重要なことはよく分かってはいるけど、あの臭いだけは勘弁できません。
いくしま医院のトイレの床には特殊なタイルがはってあり、これが臭いの元になるアンニアの発生を抑えているのです。
そして壁も臭いを吸い取る素材を使っているので、消臭剤など一切使ってないのにまったくにおいはありません。

また、女性用のトイレにはベビーチェアーをつけてあります。
小さいお子様と一緒にはいっていただけるようになっています。
障害者用トイレは誰でも利用できます。
ここには乳幼児用のオムツを交換できるようにベビーシートを設けました。
オムツの必要なお子さんを連れてきても安心です。


守られたプライバシー

いくしま医院では受付のカウンター越しに症状を聞いたりはしません。
特に婦人科の患者さんの問診は重要ですが、自分の体の具合など人には聞かれたくないものです。
予診室でゆっくり腰かけて、ベテランの看護婦に何でも気兼ねなくお話しください。
内診室への入口も廊下には面していないので、誰が内診を受けているのか、他の中待合の患者には分からないようになっています。
漢方薬、避妊薬、更年期障害の相談も承っています。
バイアグラに替わる新しいED(勃起不全症)治療薬が発売されています。お気軽に御相談ください。


カルテ開示

カルテは患者さん自身に診察室まで持って行ってもらっています。
待合室でゆっくりカルテを見てもらうためです。
わからないことは何でも看護婦や院長に相談してください。
カルテの内容は患者さんにもできるだけ理解できるように日本語で書いています。


 



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