エッセイ 女王様の退屈

第1章 関 白登場


私はこの国の関白であ ります。

この国を治めているの は女王様なのです。

ところがこの女王様は とても気まぐれで、よく怒ります。そして怒られるのは決まって私なのです。

私にも部下はいます。 とても忠実な部下なのですが、たった一つの命令しか聞くことができません。

誤解しないでほしいの は、"命令をひとつずつ聞くことができるが、一度にたくさんの命令は聞けない"というのではなく、"とにかく、この命令しか聞けない"ということなので す。部下を訓練するのは私の役なので、"訓練不足だ"といつも女王様に叱られてばかりの毎日です。

その命令は何かという と、"だまってそこにいろ"です。

そしてその部下という のは椅子と机です。部下の名誉にかけて申しますが、私にとってはとても忠実な部下なのです。

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